北海道大学 研究シーズ集

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医療:1件

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  • 誤嚥防止ロール状ガーゼの開発

    患者さんの安全を目指して

    歯科治療において使用頻度が多いロール綿だが、誤嚥事故が後をたたない。そこで誤嚥防止ロール状ガーゼを開発し、現在使用しているロール綿に変わるものとして使用できるよう、さらにコストを抑えることを目指して開発を行っています。

    • 小児使用例
      フッ素塗布の際に使用した症例
      糸の先端にキャラクターのシールを付けることにより治療にも協力的である。

    • 高齢者使用例
      誤飲を引き起こしやすい舌側にも糸がついているため安心して使用できる。

    研究の内容

    歯科用ロール綿は歯科治療における防湿、圧排などを目的として日常的に使用されていますが、誤嚥による事故が度々報告され、中には患者が死亡にいたるという残念なケースがあります。
    そこで、ロール綿をより安全に使用し誤嚥による事故を減少させるため、糸付きにすることを考えました。従来のロール綿は加工上糸を縫い付けることが難しく、また、糸が外れる危険性も有するため、ガーゼを使用して「誤嚥防止ロール状ガーゼ」を開発しました。このロール状ガーゼは糸がついているため誤嚥防止の他に、置き忘れ防止や取り出しを容易にするというメリットもあります。また、吸水性、吸水速度も従来のロール綿と同等です。
    今後は臨床試験を重ね、現在使用しているロール綿に変わるものとなるよう開発していきたい。

    川本 千春 助教 Chiharu Kawamoto
    博士(歯学)