Environment
宇宙からの海洋性植物プランクトン探査
平田 貴文
特任准教授
Takafumi Hirata
Ph.D.
人工衛星を用いて海洋の植物プランクトンの分類探査と定量化技術の開発
地球観測衛星を用いて、海洋に生息する浮遊微細藻類(植物プランクトン)を人工衛星より遠隔探査する方法を開発しています。現在、遠隔探査としては世界で最も多い分類グループ数(11グループ)を定量観測する方法を研究しています。
研究の内容
海洋の植物プランクトンは、魚類生産に必要な生物エネルギー生産を支える一次生産者であり、異なる種類の植物プランクトン間の存在比は異なる生態系構造(従って異なる生物資源)の指標となると考えられます。衛星探査技術への応用により、異なる生態系構造が、世界中のどこで、いつ、どのように変動しているかといったことが分かるようになり、結果的として、効率的な生物・水産資源の探査や評価、管理が可能になると期待されます。
社会実装への可能性
- ・漁業・水産情報サービス
- ・生物・化学資源探査
- ・健康食品・化粧品開発
産業界や自治体等へのアピールポイント
世界の生物・水産資源探査のために、独自に人工衛星を打ち上げ、そのデータを処理・解析することは難しいかもしれません。しかし、その結果(情報)を利用することは比較的容易です。 ここで紹介する世界レベルでの最先端技術は、未開拓の応用ポテンシャル(商業化ポテンシャル)を有しています。
2018/4/3公開