北海道大学 研究シーズ集

Human and Social Sciences

芸術解釈学

芸術によって、自己と他者、そして世界を理解する

美学、特に芸術解釈学が専門です。今日ほど芸術に理念的なことが求められている時代はありません。また今日の芸術ほど世界の実相を可視化し、あるいは予見的なものもありません。そのような芸術を通じて自己・他者・世界の関係性を理解することが課題です。

研究の内容

芸術解釈学は、美術をはじめ、音楽、文学、演劇、写真など多様な芸術ジャンルを取り上げ、作品の制作、受容あるいは構造といった諸側面の分析と解釈を通じて、芸術の理解がいかに自己理解や他者理解、そして世界の理解と関係しているのかを解明する美学・芸術学の新たな研究領域です。特に近年は、現代芸術が現代社会の抱える諸問題、たとえば環境問題や民族紛争や宗教対立、価値の多様化と相対主義の克服、ジェンダー論的立場の確立、テクノロジーの暴走などと無関係ではないことを論じてきました。こうしたアプローチによって、芸術に関するコミュニケーション能力、すなわち鑑賞者と作品との間、鑑賞者と作品を媒介にして現象する作者世界や時代精神の間、さらに作品をはさんだ鑑賞者相互の間で行われるコミュニケーション能力を高められることが期待されます。

  • 2018年10月オープンの札幌市民交流プラザは文化芸術劇場、文化芸術交流センター、図書・情報館からなる複合施設ですが、その文化芸術交流センターの企画専門委員会委員長として、様々な事業展開の助言をしています。

  • 美術の北大展-北大に所蔵されている美術作品の悉皆調査を行い、その成果をもとに、学生とともに北大総合博物館で展覧会を開催しました。

  • 書香の森-文学研究科玄関の書香の森展示スペースで開催されている、
    北大所蔵絵画の企画展示を担当していますが、その作品解説会を実施しました。

  • 北大所蔵美術作品悉皆調査─学生とともに理学部会議室の作品を調査しているところです。

社会実装への可能性

  • ・アートプロジェクトや展覧会等の企画・監修・助言および作品解説など
  • ・アートコミュニケーターの養成
  • ・アートボランティアの指導
  • ・アートセンターの企画・運営・助言など

産業界や自治体等へのアピールポイント

札幌では2018年に市民交流プラザ(札幌文化芸術劇場・札幌文化芸術交流センター)がオープンします。また国際芸術祭やPMFなどが開催され、芸森、KITARA、500m美術館などアートの環境にも恵まれています。これまでもそれらの理念づくりや運営に関わってきましたが、今後もアートを通じた豊かな社会の創出に取り組んでゆきます。

2018/4/3公開