北海道大学 研究シーズ集

Human and Social Sciences

経験学習に関する研究

松尾 睦 教授 Makoto Matsuo
Ph.D

リフレクションとアンラーニングをいかに促すか

私は「人がいかに経験から学んでいるか」について研究していますが、そのポイントは、経験のリフレクション(振り返り)とアンラーニング(捨てる学習)にあります。これらのテーマを検討するために、事例研究や質問紙調査を実施しています。

研究の内容

図1に示すように、「経験する」→「振り返る」→「教訓を引き出す」→「応用する」というサイクルを経ることで、人は経験から学んでいるといわれています。このときにポイントとなるのは、経験を振り返り、教訓を引き出す「リフレクション」の中で、通用しなくなった知識やスキルを棄却する学習です。この「捨てる学習」はアンラーニングと呼ばれています。そして、アンラーニングを促すのが、部下の経験学習を促す管理職のコーチングや、会議や打ち合わせ等で行われる職場の振り返りです。私はこうした学習のプロセスを、事例研究や質問紙調査によって検討しています。具体的には、優れた管理職ほど、「自由に意見を言える雰囲気を作り」「中長期的な目標やビジョンを提示しながら」「問題や失敗の原因を振り返らせている」ことが明らかになっています。

  • 図1 経験学習サイクルとアンラーニング

社会実装への可能性

  • ・会議や打ち合わせの際に、どのような振り返りをすればよいか、管理職がどのようなコーチングを実施すべきかについて示唆があると考えています。

産業界や自治体等へのアピールポイント

会議や打ち合わせ等で、成果につながる振り返りを実践している企業があれば、事例研究として分析し、改善点等をアドバイスすることは可能です。また、100名以上の回答が得られる場合には、質問紙調査によって、職場の現状を分析することができます。ただし、データを学術研究に利用させていただくことが条件になります。

2018/4/3公開