Human and Social Sciences
広報・マーケティング・CSRによる組織戦略研究
伊藤 直哉
特任教授
Naoya Ito
第3 過程博士
メディア・ソーシャルメディア戦略を基盤として
近年、消費者や経営環境の劇的な変化により、従来の経営手法効果が上がりにくくなっています。メディア効果、マーケティング効果、ブランド訴求効果の低下を背景に、困難な時代における組織と社会の良好な関係構築のための新たな広報戦略を研究しています。
研究の内容
一般的な広報戦略は、メディアにニュースとして取り上げてもらう情報戦略がメインであり、広報効果も、メディア効果論的手法が多用されてきました。消費者の「単一価値志向」から「多様・多重価値志向」への変化、メディアの「マスメディア」から「ネットメディア」や「ソーシャルメディア」への変化を前提に、現在の社会環境を考慮して、最近は徐々に組織のCSR戦略研究の比重が増えています。
CSRは、主としてコンプライアンスやガバナンス等の「守りのCSR」、さらに戦略的社会貢献により経営に貢献する組織のイメージ向上を目指す「攻めのCSR」に分かれます。中小企業や大企業の企業規模や業種等により、実践戦略は多少異なりますが、守りと攻め領域の適度なバランスが求められるところです。
社会実装への可能性
- 理論開発に留まらず、積極的に企業の実状に即した共同・受託研究実績が多数あります。
- ・マーケティング研究4件
- ・広報戦略研究3件
- ・CSR研究⇒「アピールポイント」欄参照
産業界や自治体等へのアピールポイント
北海道企業、北海道に主たる事業領域を有する企業とともに、「北海道CSR研究会」という組織を立ち上げ、CSR理論の実践、普及啓発、現状課題解決等の取り組みを行っています。中小企業・大企業区別なく、無料で研究会に参加可能です。北海道CSR研究会の取組みに関しては、図を参照してください。
2018/4/3公開