北海道大学 研究シーズ集

Life Sciences

冠微小循環機能評価

冠微小循環障害に注目した冠動脈疾患の診断・治療法の最適化・費用対効果

1. 非侵襲的かつ定量的に冠血流予備能を算出する検査法の開発
2. 心臓死リスク層別化および冠動脈疾患の個別化医療

研究の内容

本邦では生活の欧米化に伴い、冠動脈疾患による死亡率が急増しその診断および治療法の向上が求められている。冠動脈疾患の診療は、主に冠動脈狭窄や心筋虚血検査によって行われてきた。しかしながら、近年の筆者らの臨床研究によって、狭窄や虚血がなくても血管径が100μm未満の冠微小血管機能が障害している患者が存在し、心血管イベントの強い予測因子であることが明らかとなった。冠微小血管そのものを描出することはできないが、心臓PET装置と心筋血流トレーサを用いることでアデノシン負荷時と安静時血流量の比から、非侵襲的かつ定量的に冠血流予備能を算出することが可能である。この新たな指標に注目することにより冠動脈狭窄評価や虚血イメージ評価の心臓死リスク層別化に対する限界を克服し、冠動脈疾患の個別化医療が大きく進展することが期待される。

社会実装への可能性

  • ・冠動脈疾患検査における患者負担の軽減化
  • ・心臓死の減少
  • ・医療費の削減

産業界や自治体等へのアピールポイント

非侵襲的CFRにより、心臓死の主要な原因である冠動脈疾患(疑い)の診断・治療の最適化により、患者負担の軽減、予後改善、さらには医療費の削減を目的とする

2018/4/3公開