Information and Communication
超音波を用いたジェスチャ認識システム
渡邉 拓貴
助教
Hiroki Watanabe
博士(工学)
人体に伝播させた超音波の応答によって人体内部状態を
含めたジェスチャ認識が可能なシステム
スマートウォッチ等のマイク・スピーカを用いて超音波を人体に発信し、その応答を解析することで力の入れ具合のような人体内部状態を含めたジェスチャを認識する手法を実現する。
研究の内容
本研究のジェスチャ認識システムは、音波を発信し、その応答を用いて対象の状態を解析する、アクティブ音響センシングと呼ばれる手法を用いる。この手法により、従来の加速度センサ等では認識が困難であった力の入れ具合のような人体内部状態を含めたジェスチャ認識が可能になる。本手法はウェアラブルコンピューティング環境で用いることを想定しており、多くのデバイスに搭載されているマイク・スピーカを用いて、外部的に視認できるようなジェスチャと内部的なジェスチャを同時に取得できる点に独自性がある。本手法の応用例として、ウェアラブル環境での両手が塞がっている時のジェスチャ操作、ストレス等の力の入り具合のライフログ等への適用を想定している。
社会実装への可能性
- ・ユーザインタフェース
- ・ライフログ
産業界や自治体等へのアピールポイント
知能情報学研究室では、ウェアラブルコンピューティング、ヒューマンコンピュータインタラクション、高精度室内位置計測、可視光通信など、実世界の問題へのチャレンジを通して、より高性能な技術の実現を目指しています。
研究キーワード
2018/4/3公開