北海道大学 研究シーズ集

Open Facilities

ラマン分光同位体分析装置の開発

山本 順司 准教授 Junji Yamamoto
博士(理学)

高い波数分解能を有する顕微ラマン分光分析装置を用い,二酸化炭素の炭素同位体比や酸素同位体比を分析するシステムを開発する.

研究の内容

ピコモル(10-12 mol)量の極微量炭素に適用できる炭素同位体比分析法の実用化をめざす.代表者らは,二酸化炭素のラマンスペクトルから炭素同位体比(13C/12C)を測定する手法を世界で初めて確立した.ラマン分光分析は1マイクロメートル径以下の領域を分析できるため,ピコモル炭素の炭素同位体比分析が可能となるが,分析精度(約3‰)が実用化の壁となっている.もし分析精度を1‰以下にできれば極微量または極微小物質に適用できる炭素同位体比分析法として新たな需要を創出できると思われる.そこで本課題では,分析精度を制約している波数分解能を極限まで向上させ,1‰以下の分析精度の達成をめざす.

社会実装への可能性

  • ラマン分光分析は極めて手軽な分光分析法として広く普及しており,素材の定性分析に広く使われるようになった.もし同位体分析が可能になれば,安価な質量分析装置として広範な利用が期待できる.

産業界や自治体等へのアピールポイント

顕微ラマン分光分析は単純な仕組みであるため,使い方も維持も簡単であり,他の化学分析装置と比較すると分析消耗品がほとんど要らないなど,汎用性に優れた分析法です.

2020/6/4公開