北海道大学 研究シーズ集

観光・まちづくり:9件

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  • 文化遺産保存活用と観光に関する研究

    東南アジアにおける文化遺産国際協力プロジェクト立案・実施

    文化遺産のなかでも、特に遺跡に焦点を当て、東南アジアにおける文化遺産保存活用と観光の関係について研究をおこなっています。研究成果をもとに、他機関と協働し、文化遺産国際協力を実施しています。

    • アンコール・ワット

    • ピマーイ遺跡(タイ)

    • 現地行政とのまちづくり協議の様子(パダン)

    • 修復中の遺跡と観光客(ジャワ)

    研究の内容

    東南アジアには、アンコール遺跡群(カンボジア)、ボロブドゥール(インドネシア)など、多くの遺跡があります。政治的な混乱に加え、スマトラ沖地震・津波(2004年)などの自然災害による危機に直面しながら、各国は、それら遺跡の保存と活用に取り組んできました。観光は、遺跡に悪影響を与えると危険視されていましたが、1999年に国際文化観光憲章が採択されて以降は、文化遺産保存に不可欠なものとして捉えられるようになっています。例えば、年間約200万人以上の観光客を集客するアンコール遺跡群では、観光産業は国家レベルでの重要な外貨獲得手段となっており、広大な遺跡の保存事業も、観光客からの収益金があてられています。一方で、増え続ける観光客と遺跡保存のバランスは、地域の環境、貧困問題などが絡んで、より複雑なものとなっています。

  • 地域におけるPPP(公民連携)の可能性に関する研究

    公共施設マネジメントにおける民間活用方策

    財政制約が強まるなか、公共施設の更新が本格化しており、PPP活用による効率的な公共施設の維持・更新が求められています。こうしたなかで、PPPの手法としての特色、課題に加えて、より効果的なPPP手法の展開可能性などについて研究しています。

    研究の内容

    地方自治体が保有する公共施設については、順次、本格的な更新時期を迎えつつあります。すでに、小規模自治体では人口減少が顕著となっていますが、今後については、ほとんどの自治体で人口減少が進展する見込みとなっており、公共施設の過剰も大きな課題になると考えられています。
    こうしたなかで、公共施設の適切な管理を目的に、公共施設マネジメントの考え方が取り入れられてきていますが、更新などに当たり、PFIなどの民間活用方策の導入が、効率的な整備のために重要になっています。また、手法面の特色に加え、分野別に適した手法の選定、民間の創意工夫を引き出す工夫なども重要になっており、こうした問題認識の下で、効果的なPPP手法の展開可能性について研究しています。

    石井 吉春 特任教授 Yoshiharu Ishii
    学士(商学)
  • 観光協会のDMO化に関する組織論的研究

    組織構造と組織文化による戦略の違いに着目して

    国策として注目を浴びるDMO(Destination Management Organization)について主に組織論の視点から研究を行っています。

    研究の内容

    観光協会は、日本版DMOへの関心の高まりにより、一躍、地域における観光振興の担い手として期待を集めるようになりましたが、元は資源管理を目的とした保勝会や観光関連事業者の同業者組合等の組織です。そのため観光協会がDMO化するには、組織として根本的に変革を遂げる必要があります。本研究はその変革のあり方を組織論的に考察するものです。
    例えば組織論の分野では、合意形成と目標達成のための手段における確実性から、リーダーが採用するべき戦略を規定できると言われていますが、観光協会にもこれらの理論が援用できると考えています。観光協会におけるリーダーの特定、リーダーの戦略、組織構造や組織文化に基づく組織の制御の方法などを整理することで観光協会のDMO化に関する実践的な研究が可能になります。

    石黒 侑介 准教授 Yusuke Ishiguro
    修士(国際経済法学)
  • ボーダーツーリズム(国境観光)で地域を変える

    根室、宗谷、オホーツク

    センターに2013年度に設置された境界研究ユニット(UBRJ)は、国内外のボーダースタディーズ(境界研究)を主導する日本でもユニークな組織です。北大の人文社会系と博物館の教員で構成されています。最近は境界地域の観光振興を手がけています。

    • NPO国境地域研究センター作成の
      ボーダーツーリズムのロゴ

    • サハリンの北緯50度線(旧・日露国境)の国境標石台座跡ではしゃぐ観光客

    • 境界研究ユニットのロゴ

    • 道東・オホーツク ボーダーツーリズムの行程地図

    研究の内容

    2012年11月、国際会議Border Regions in Transition第12回大会を福岡と釜山で主催。博多からジェットフォイルで対馬の厳原へ。名所をバスで巡り、北の比田勝に向かい、そこから釜山に到着。その成功は内外でも注目され、「日本でもボーダーは観光資源になり得る」と地域シンクタンクや関係自治体とともにボーダーツーリズム(国境観光)の事業をスタート。対馬・釜山、稚内・サハリンの越境観光や、根室から稚内に陸路縦断する「国境を越えないボーダーツーリズム」はメディアでも大きく取り上げられています。詳しくは下記のURLをご覧ください。http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/ubrj2/projects/border-tourism/

    岩下 明裕 教授 Akihiro Iwashita
    博士(法学)
  • 風景から故郷(くに)づくりへ

    住民参加で地域の価値を創造する

    風景計画の視点から、地域の環境を人々の認識や社会的な意味と結びつけて保全・活用する方法を研究しています。近年は、「健康」や「葬送」といった、社会とともに変容する価値観や空間的ニーズをどのように風景化できるかを実践的に研究しています。

    • ドイツの健康保養地(クアオルト)

    • ドイツの樹木葬墓地

    研究の内容

    地域資源を住民参加で守り育てるためには、人々の視点から地域を見る「風景」のアプローチが大変有効です。人々や社会の風景認識の研究を発展させ、場所への愛着を地域資源マネジメントに活かす実証的な研究を行っています。
    健康保養地(クアオルト)の環境整備:
    ドイツでは、温泉や海、気候などの自然環境を利用した療養・保養地を国が認定し、医療保険が適応されます。日本でも、地域住民の健康増進とヘルスツーリズムを両立させる健康保養地(クアオルト)の取り組みが始まっています。
    樹木葬墓地による森林活用:
    森林資源の活用として、ドイツを参考とした森林型の樹木葬墓地を日本で展開する実践研究を行っています。多死社会に対応する地域マネジメントとして、国土の7割を占める森林の新たな管理手法として、樹木葬墓地づくりを各地で進めています。

    上田 裕文 准教授 Hirofumi Ueda
    Ph.D.
  • 官民連携型ロングトレイルの整備・運用を通じた
    観光創造に関する研究

    域内外の主体間の関係性に着目して

    観光地、鉄道駅、空港などを起点とした長距離歩道(ロングトレイル)が注目されてきました。歩ことで地域の自然や文化に触れ楽しむトレイルの整備・運用のあり方について、官民様々な主体の連携や住民参画のための施策を中心に研究しています。

    • トレイル開発を通じたまちづくり主体の連携フロー

    • 9市町村の連携によって完成した「信越トレイル」

    研究の内容

    日本各地で、地域連携、地域資源の活用策、新たな滞在プログラムとして「ロングトレイル」が整備されています。本研究では、地域の自然環境や文化に触れながら山や街、そして海岸を歩く楽しみを伝える観光コンテンツとしてのロングトレイルと、地域の自然環境や文化を保全し、行政や民間事業者、地域住民の連携を促す地域ネットワーク装置としての役割に着目し、それぞれの機能を効果的かつ効率的に果たすための仕組みづくりについて検証しています。
    震災の遺構を歩いてめぐる「みちのく潮風トレイル」は、東日本大震災で被災した、青森から福島までの三陸復興国立公園の沿岸を貫く新たな長距離歩道として、環境省が整備を進めています。震災の経験を後世に語り継ぐ使命を加味し、本研究の対象地として政策的な枠組みの存在やその運用について考察しています。

    木村 宏 特任教授 Hiroshi Kimura
  • エコツーリズムによる地域創造研究

    アフリカと日本の比較によるグローカルな視点に基づいて

    観光創造は地域創造であり、持続可能な地域づくりの主体は地域住民であるとの立場から、エコツーリズム、フットパス、エコロジカルプランニングの手法を取り入れ、レジリエンス(復元力・回復力・防災力)を備えた地域づくりに関する研究を行っています。

    • 富田林市地形地質模型

    • ブドウ畑のフットパス(余市)

    • 世界遺産ラリベラ(エチオピア)

    研究の内容

    本研究は、地域環境が有する土地利用に対する可能性と限界を評価する土地利用適性に基づくエコロジカルプランニング手法と、アフリカ、カメルーン共和国や国内外の各地において、1980年代後半から始めたフィールドワークを基本としています。地域環境特性を評価する環境アセスメント研究、さらに、新しい地域創造のあり方として、グローカル(地球規模で考え、地域において活動する、Think globally, act locally)の視点から、地域環境保全、地域文化の伝承と創造、地域活性化という三つの目標を同時に達成するエコツーリズム、フットパスについて研究と実践を行っています。

    下休場 千秋 教授 Chiaki Shimoyasuba
    博士(芸術文化学)
  • 聞き取り調査によるまちづくり・環境保全

    多様性を生かした合意形成へ

    ソロモン諸島、宮城、北海道でのフィールドワークから、自然と地域社会との関係について研究しています。環境保全やまちづくりをボトムアップで進めていくための研究や実践を行っています。東日本大震災後は宮城県石巻市で復興支援を兼ねた研究を行っています

    研究の内容

    「聞く」ことを政策や活動に生かす研究を行っています。地域の人たちと研究者・学生が協働で地域の人びと、自然、歴史、文化、社会問題について調べ、課題を抽出する、解決策を考える、あるいは、これからの地域像を考える。そのためのツールとしての聞き取り調査や聞き書きという手法の実践・応用を行っています。従来の量的調査(統計やアンケート調査)やワークショップなどでは見えてこなかったものを可視化し、また信頼関係を構築するものとしての質的調査(聞き取り、聞き書き)の可能性を研究しています。

  • コンテンツツーリズムの応用研究

    コンテンツツーリズムを通した文化の伝播・受容に関する国際比較研究とその応用としての観光まちづくり施策の立案

    コンテンツツーリズムをポップカルチャーの伝播と受容の側面から捉え直し、そうしたツーリズムが他者理解に果たす役割を明らかにすべく国際比較研究を展開しています。さらにそこで得られた知見を観光まちづくりの現場に具体的施策として還元しています。

    • 図:コンテンツツーリズム型観光まちづくりのための
      トライアングルモデル

    研究の内容

    本研究では、コンテンツツーリズム(「物語」や「作品」、それらを構成する諸要素によって意味が与えられた場所を、実際に訪れ、当該コンテンツを体感する行為)を対象として、以下の三点を目的とした国際共同研究を展開しています。
    第一に、コンテンツツーリズムをポップカルチャーの伝播と受容の側面から捉え直すことを通して、そうしたツーリズムが他者理解に果たす役割を明らかにすること。第二に、これを踏まえて、コンテンツを核とした交流型観光まちづくりのあり方をモデル化すること。そして第三に、我が国の置かれている地政学上とりわけ国際的な相互理解が求められている東アジア地域に着目し、日本のコンテンツをきっかけとしたコンテンツツーリズムが、我が国の文化的安全保障に向けてどのような可能性と課題を有しているのか考察を行うこと、です。

    山村 高淑 教授 Takayoshi Yamamura
    博士(工学)