北海道大学 研究シーズ集

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  • 社会基盤
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  • 魚類の卵形成のしくみを理解し、応用研究に活かす

    養殖技術の向上、生態・環境調査技術の開発

    魚類の仔稚魚の成長は、主に卵内に蓄積された物質に依存します。従って卵構成成分の合成や蓄積は卵質を左右する重要な過程です。私たちは、この過程の詳細や制御機構(卵形成のしくみ)を研究しています。また、このしくみを利用した応用研究を行っています。

    研究の内容

    魚類の卵は、タンパク質を中心に、脂質、糖、ビタミン類、ホルモン類などの様々な物質を「卵黄」として細胞内に蓄えながら急速に成長します。これらの卵黄物質は、仔稚魚の質に影響する大切な栄養源です。また、卵の成長は様々な生体内分子、例えば遺伝子・タンパク質・ホルモン等が密接に働き合うことで進行し、その様式は魚の種類により様々です。さらに、光や水温等の環境要因はこれら体内因子のプロファイルに影響を与え、卵成長を制御します。私たちは、多種多様な魚の卵が構築される過程を、免疫生化学・分子生物学・細胞生物学などの生命科学の手法を用いて詳細に比較解析しています。一方、これらの基礎研究を基に、「環境ホルモン汚染のモニタリング」、「魚卵の種判別法の開発」、「魚の簡易雌雄判別法の開発」などの応用的研究も行っています。