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通信回避型行列計算アルゴリズム
大規模並列計算機に適したアルゴリズムの研究・開発
大規模並列計算機の普及とともに,並列計算に伴う通信時間の削減の重要性が増しています。本研究では,通信回避(Communication Avoiding)と呼ばれるアプローチにより,行列計算アルゴリズムの性能を向上させることを目指しています。
研究の内容
大規模な並列計算機を用いた並列処理では,演算時間よりもデータ通信の時間が重要になることが多々あります。特に,通信のレイテンシ(通信するデータ量に関わらず生じるコスト)の大きさが問題となっており,通信回数を削減すること(通信回避)が強く求められています。我々は,通信回避の視点から,既存の行列計算アルゴリズムを見直し,通信回数を削減した,大規模並列計算機向けの新しいアルゴリズムの研究・開発を進めています。
深谷 猛 准教授 Takeshi Fukaya博士(工学)