Information and Communication
アカデミックインタークラウド
棟朝 雅晴
教授
Masaharu Munetomo
博士(工学)
学術クラウド連携による研究開発を推進
全国規模でクラウドシステムを連携させたアカデミックインタークラウドの実現に向けた研究を推進し、インタークラウド環境での資源割当最適化やスパコンとインタークラウドの連携等、クラウド関連技術の共同研究を実施。
研究の内容
北海道大学情報基盤センターでは、国内最大規模の学術クラウド「北海道大学アカデミッククラウド」を構築し、全国の研究者に対して仮想・物理マシンおよびそれらのクラスタシステムとしての提供、高速大容量クラウドストレージ、機械学習・ビッグデータ処理システム等の研究開発向けクラウドサービスを提供している。さらに、全国規模でのクラウドシステム連携を実現するための基盤技術や、研究者を支援するためのシステム構築について研究を推進している。その具体例として、認証連携などのクラウド連携基盤技術の開発および試験システムの構築(図1)インタークラウド環境下での資源割当最適化、スパコンとインタークラウド基盤を連携させた全国規模での大規模な設計最適化フレームワークの実現(図2)等があげられ、全国の大学、研究所、企業との共同研究を行っている。
社会実装への可能性
- ・• インタークラウドシステムの最適設計、自動構築、最適資源配分等
- ・• 研究室・グループごとの専用システム(Virtual Private Cloud) の自動構築
- ・• 大規模計算シミュレーションと連携した大規模並列分散設計最適化
産業界や自治体等へのアピールポイント
北海道大学アカデミッククラウドを活用した大学、研究所、企業との共同研究を積極的に進めており、学術向け、研究者向けのシステム構築および活用について、幅広く研究を実施している。さらにクラウドコンピューティング研究会主査、クラウド利用促進機構総合アドバイザー等、クラウド技術の普及に関するコミュニティ活動も活発に行っている。
研究キーワード
2018/4/3公開