インタビュー
Information and Communication
垂直離着陸型無人航空機
近野 敦
教授
Atsushi Konno
博士(工学)
飛行機のように高速で飛行し、ヘリコプタのように
空中停止(ホバリング)可能な無人航空機
飛行機のように主翼で揚力を得て高速飛行しつつ、ヘリコプタのようにホバリングできる垂直離着陸型無人航空機を実現しました。例えば災害発生時に素早く災害現場に飛行し、上空でホバリングしながら被災地の様子を撮影する、などへの応用が期待されます。
研究の内容
DHLやアマゾンが無人航空機による配送のテストを行うなど、無人航空機の産業応用が期待されています。これらの無人機にはマルチコプタと呼ばれるヘリコプタ型が使われていますが、固定翼を使って飛行機のように飛行することで効率よく高速で移動が可能となり、一般のマルチコプタと比較すると同じバッテリで遠くまで飛行することができます。
社会実装への可能性
- ・災害状況調査
- ・運送配達
- ・橋梁、トンネルなどのインフラ点検
- ・農薬散布
産業界や自治体等へのアピールポイント
無人航空機は、次世代物流、インフラ点検、農薬散布、災害調査・復旧支援、など多方面への応用が期待されています。垂直離着陸型無人航空機は、高速で高効率で飛行できるという固定翼機(飛行機型)と、空中停止可能という回転翼型(ヘリコプタ型)の長所を合わせ持つ、理想的な形状と言えます。
関連情報
2018/4/3公開