北海道大学 研究シーズ集

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Information and Communication

ARコミュニケーションシステム

端末の位置・姿勢情報の共有によるアバタベースの
拡張現実グループコミュニケーション

アバタを仲介とすることで時空の制約を越えたコミュニケーションが可能である。本システムでは、グループコミュニケーションの参加者の位置・姿勢情報を共有し、各参加者の端末から見えるアバタの振る舞いに反映させるARコミュニケーションを実現した。

研究の内容

従来のアバタベースのコミュニケーションシステムは1対1の通信を基本としているため、仮想と現実が混在する3人以上のコミュニケーション場において、その場に参加する物理的な人の位置や姿勢情報を個々に認識し、それに応じたアバタの振る舞いを、場全体の整合性を保持したまま、個別に制御することは困難であった。
本研究では, コミュニケーション場に参加する物理的な人々(スマートフォン端末等)の位置・姿勢情報を共通ARターゲットの認識と端末間のネットワーク連携で共有し、これを各端末から見えるアバタの振る舞いに反映させるARコミュニケーションシステムを開発した。アバタはコミュニケーション場の参加者の誰が何処にいるかを把握し、ある参加者端末の動きに追従してポーズを変えるアバタの様子を、別の参加者がそれぞれの視点から見ることができる。

  • アバタベースのARコミュニケーション

  • ARターゲット上に現れたアバタが参加者端末に追従してポーズを変える様子を、同じ場に参加する別の端末から見た様子

社会実装への可能性

  • ・遠隔会議システム、テレプレゼンス
  • ・グループ協調学習
  • ・観光スポットガイド、ポップ広告
  • ・アミューズメント、ネットゲーム

産業界や自治体等へのアピールポイント

先端ネットワーク研究室では、モバイル・ユビキタス情報社会の基盤となるコンピュータネットワークとコンピュータグラフィックスを応用した拡張現実アプリケーションの実証的研究を通して、ICTが切り拓く近未来社会の可能性を追求します。

2018/4/3公開