北海道大学 研究シーズ集

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Tourism / Community development

コンテンツツーリズムの応用研究

山村 高淑 教授 Takayoshi Yamamura
博士(工学)

コンテンツツーリズムを通した文化の伝播・受容に関する国際比較研究とその応用としての観光まちづくり施策の立案

コンテンツツーリズムをポップカルチャーの伝播と受容の側面から捉え直し、そうしたツーリズムが他者理解に果たす役割を明らかにすべく国際比較研究を展開しています。さらにそこで得られた知見を観光まちづくりの現場に具体的施策として還元しています。

研究の内容

本研究では、コンテンツツーリズム(「物語」や「作品」、それらを構成する諸要素によって意味が与えられた場所を、実際に訪れ、当該コンテンツを体感する行為)を対象として、以下の三点を目的とした国際共同研究を展開しています。
第一に、コンテンツツーリズムをポップカルチャーの伝播と受容の側面から捉え直すことを通して、そうしたツーリズムが他者理解に果たす役割を明らかにすること。第二に、これを踏まえて、コンテンツを核とした交流型観光まちづくりのあり方をモデル化すること。そして第三に、我が国の置かれている地政学上とりわけ国際的な相互理解が求められている東アジア地域に着目し、日本のコンテンツをきっかけとしたコンテンツツーリズムが、我が国の文化的安全保障に向けてどのような可能性と課題を有しているのか考察を行うこと、です。

  • 図:コンテンツツーリズム型観光まちづくりのための
    トライアングルモデル

社会実装への可能性

  • ・アニメコンテンツを活用した地域振興計画の立案
  • ・ポップカルチャーをテーマとした国際交流イベントの立案
  • ・観光交流をとおした文化的安全保障論の提唱、政策提案

産業界や自治体等へのアピールポイント

アニメ・マンガ・ゲーム等のコンテンツをきっかけ、目的としたツーリズムについて、国際的なデータベースを作成しています。また海外におけるジャパン・コンテンツに関するイベントでの来場者調査などから、今後のインバウンド誘致のあり方を検討しています。

関連情報

2018/4/3公開