北海道大学 研究シーズ集

Life Sciences

受容体結合プロレニン系を標的とした
新規阻害薬の開発

慢性炎症・血管新生などの病態形成に関与する
(プロ)レニン受容体を阻害する医薬品の開発

糖尿病網膜症をはじめとする網脈絡膜疾患の病態形成におけるレニン・アンジオテンシン系(RAS)の関与の解明や、さらにRASの上流にあたる(プロ)レニン受容体に対する阻害薬の開発から基礎研究に至るまで、広い視野に立った取り組みを行っています。

研究の内容

加齢黄斑変性や糖尿病網膜症は、主要な中途失明原因の網脈絡膜疾患であり、生活習慣病に合併した慢性炎症性疾患と位置づけられています。しかしながら、未だ根本的な治療法の開発・疾患発症機序の解明には至っていません。我々は、これまでに生活習慣病での臓器障害において受容体結合プロレニン系(RAPS)が炎症・血管新生病態の上流で疾患の分子病態を制御していることを報告してきました。そこで現在我々は、受容体結合プロレニン系の中心に位置する(プロ)レニン受容体を標的にして、網羅的な低分子化合物スクリーニングや医薬分子設計法などの技術を用いた創薬を視野に入れた基盤研究を展開しています。さらに疾患動物モデルを用い、(プロ)レニン受容体の機能解明、および生理的機能への影響を最小限にしながら病態への早期介入治療戦略の確立を試みています。

  • 網膜受容体結合プロレニン系(網膜RAPS)と硝子体レニン・アンジオテンシン系(硝子体RAS)

社会実装への可能性

  • ・網脈絡膜疾患(糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など)の治療薬
  • ・糖尿病合併症治療薬
  • ・炎症性疾患治療薬
  • ・がん抑制薬

産業界や自治体等へのアピールポイント

我々は、RAPSを標的とした機能阻害薬開発を構造解析、核酸有機化学、医薬分子設計法などの技術を駆使して開発し、複数の創薬を視野に入れた基盤研究を展開しています。

2018/4/3公開