北海道大学 研究シーズ集

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Information and Communication

バンディット手法を用いた推薦技術

知識を獲得しながら累積利得を最大化するオンライン学習技術

ユーザが好むであろうアイテムのお勧め(知識の利用)のみでなく、ユーザの好み情報が多く得られるであろうアイテムのお勧め(知識の獲得)もバランスよく行い、ユーザの累積満足度を最大化するお勧め手法を研究しています。

研究の内容

現在のインターネット社会において、リコメンデーション技術はうまく働けばサービスを提供する側・受ける側の双方に利益をもたらすものです。リコメンデーションサービスは1回きりのものではなく、毎回フィードバックを受けながら繰り返し行うものであり、しかもフィードバックはお勧めしたもののみに対して得られるものです。したがって、フィードバック履歴よりユーザが好むであろうアイテムをお勧め(知識の利用)するのみでなく、フィードバックからユーザの好み情報が多く得られるであろうアイテムもお勧め(知識の獲得)することがその後のお勧め精度を上げるためには重要です。この知識の利用と獲得のバランスをとってユーザ満足度の最大化を試みるのがバンディット手法です。 バンディット手法を用いたお勧め方式の開発を行っています。

  • 人工データによるシミュレーション実験結果。
    1000×1000(ユーザ,アイテム)ペアから毎ラウンド50ペア選んで
    リコメンデーションメールを送る設定。
    提案手法(UCBVB,UCBPMF)の方が100ラウンド後累積平均評価値が高い。

社会実装への可能性

  • ・リコメンデーション
  • ・ダイレクトメール送信
  • ・広告配信

産業界や自治体等へのアピールポイント

ある集合から選択を繰り返し、選択したものに対してのみフィードバックが得られる(バンディット)設定の問題で、選択に対する評価の累積値を最大化する手法です。リコメンデーション以外にも使えます。

2018/4/3公開