北海道大学 研究シーズ集

Life Sciences

肝臓のストレスを抑えて、肝臓病を予防!

尾崎 倫孝 教授 Michitaka Ozaki
医学博士

肝臓の生活習慣病(脂肪肝、肝炎、肝硬変)にならないために

肝臓を中心とした臓器ストレスの分子機構を解析し、生活習慣病の診断・予防・治療に向けた研究を進めています。我々独自の光イメージング技術を用いてダイナミックな解析を行い、新しい視点から機能性食品の探索・新薬の開発を目指しています。

研究の内容

近年、脂肪肝・脂肪性肝炎等の生活習慣に関連する疾患は確実に増加してきています。これらの病態は進行が遅く自覚症状が少ないため一般に疾患意識が薄く、予防も困難です。しかしながら、これらは肝硬変・肝癌へ進行することが知られていて、予防、進行の抑制が重要です。
私達は、様々なストレスによる肝の脂肪化、傷害、肝炎、肝線維化への進行の分子機構を研究しています。同時に、病態の進行抑制するために、機能性食品・治療薬の探索研究を行っています。さらに、光イメージング技術応用し、ユニークな病態解析、機能性食品・薬剤のin vitroスクリーニング系の構築を試みています。
細胞・生体に対する様々なストレスは、肝臓以外の臓器の様々な病態にも影響していることが示されており、それらの予防法・治療法の開発への応用も期待されます。

  • 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、単純な肝の脂肪化をきっかけとして、様々なメカニズムが付加的にはたらくことで、脂肪性肝炎・肝硬変・肝癌に進展していくと考えられています。各プロセスにおける病態進行のキー分子を突き止め、それらを制御する食品・薬剤の探索を試みています。

  • 私達は、生体イメージング法をもちいて肝臓のストレスを実際に可視化することで、様々な要因による肝傷害・肝炎の促進を生体レベルでスクリーニングしています。

社会実装への可能性

  • 以下の病態・疾患の予防と進行抑制のための機能性食品の開発と創薬
  • ・肝障害/肝傷害
  • ・脂肪肝
  • ・脂肪性肝炎
  • ・急性・慢性ストレス疾患・老化

産業界や自治体等へのアピールポイント

ストレスを通して、特に肝臓の急性・慢性病態を理解しようとしています。各病態において中心的役割を果たす分子を同定し、光イメージング技術により評価し、情報を多次元的にネットワーク化して理解することで病態の有機的な理解を試みています。こういった試みは、機能性食品の探索・新薬の開発を効率的かつ有効にすると考えています。

2018/4/3公開