北海道大学 研究シーズ集

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Human and Social Sciences

社会的意思決定のプロセス・デザイン

大沼 進 教授 社会科学実験研究センター長 Susumu Ohnuma
博士(心理学)

合意形成の社会心理学的アプローチ

国や自治体の計画づくりなど社会全体としての決定が必要な場面では、多様な意見を包括的に含めていく必要がある。また、その計画が多くの人に共有され、一人ひとりの行動に結びついてはじめて意味をなす。これらを実現するためのプロセス・デザインが鍵となる

研究の内容

公共的意思決定が求められる場面(計画策定など)で、理念を描いただけでは“絵に描いた餅”になりかねない。一方、具体化しようとするほど、異なる価値感が対立することがある。これらの問題を乗り越えるために対話が必要であるが、その“場”の設計が肝要である。その鍵となるのが「共通目標の共有化」である。つまり、異なる価値を乗り越える新たな価値の創造と、それが抽象理念ではなくそこに関わる人びとが実現可能だと確信できる社会像を描き、実践していく必要がある。本研究室では、これら一連の営みをプロセス・デザインとして設計する。具体的には、合意形成のための市民参加の技法、計画を実行に移すための行動変容アプローチを用いることで、より実効性ある公共的意思決定の支援を行う。

  • プロセス・デザインのイメージ

  • 一部の熱心な人の取り組みだけではなく、多くの無関心者を取り込んだ決定プロセスを経ることが鍵

社会実装への可能性

  • ・札幌家庭ごみ分別収集制度変更の市民参加の評価
  • ・旭川省エネプロジェクトの効果測定
  • ・函館夜景あかりプロジェクト(LED化)
  • ・風力発電合意形成ゲームの開発

産業界や自治体等へのアピールポイント

持続可能な社会形成には、地域資源の活用や雇用促進と少子化対策などが渾然一体となった取り組みが求められる。その成功の鍵は、地域の人々がお客様然と傍観しているのではなく、やる気を出して、本当に実現可能だと思って取り組める雰囲気づくりにある。では、どうすればそんなことができるのか。プロセス・デザインはその疑問にお答えします。

関連情報

2018/4/3公開