北海道大学 研究シーズ集

Human and Social Sciences

人類遺跡を文化資源・地域資源として活用する

わたしのマチにも「縄文エコミュージアム」を

遺跡を調査して、「エコミュージアム」の「サテライト」として〈整備保存〉することによって、その土地で暮らす人たちの地域資源として、また人類共有の文化資源として、日常的・持続的に活用するための実践と仕組み作りに取り組んでいます。

研究の内容

遺跡を開発工事のやっかいものとするのではなく、その土地で生活する人たちの地域資源として、また人類共有の文化資源として、価値転換します。そのために遺跡の一部を計画発掘して、「エコミュージアム」の「サテライト」として〈整備保存〉します。エコミュージアムとは、いわば屋根や壁を必要としない博物館です。サテライトとは野外にある展示対象です。その土地の人たちと共に、遺跡を「歴史遺産」へと整備保存しながら、その中で暮らすことに誇りを持ち、ホストとしてエコミュージアム活動に参画・参加します。遺跡の計画発掘は、地元の方々や教育委員会との連携の下に、大学の教育プログラムの一環である「考古学実習」として実施します。大学教育の一端を地域で実践することに意義を見出し、同時にそのこと自体がエコミュージアム活動の実践になります。

  • 噴火湾北岸縄文エコミュージアム(JEM)のイメージ

  • 解明された遺跡の内容に基づいた『JEMの人類史ストーリー』の1例

社会実装への可能性

  • ・噴火湾北岸縄文エコミュージアム(略称JEM)の実践
  • ・伊達市有珠6遺跡(サテライトNo.1)の整備保存
  • ・豊浦町小幌洞窟遺跡(サテライトNo.2)の整備保存
  • ・豊浦町礼文華遺跡(サテライトNo.3)の整備保存

産業界や自治体等へのアピールポイント

「縄文」といっても縄文文化の遺跡に限るわけではありません。人類遺跡全般を対象とします。竪穴住居を再現するような「テーマパーク型」の史跡整備ではなく、遺跡の内容の解明を学術的な担保としながら、できるだけ現在の自然環境を生かして、悠久な〈時〉を体感できように整備保存します。

研究キーワード

2018/4/3公開