Arctic Research
気候変動下における北極海洋システムの回復力と適応力
齊藤 誠一
研究推進支援教授・研究員 Sei-Ichi Saitoh
水産学博士
環北極海全域の海洋生態系の統合的理解
日本、米国、ノルウェーで進行中の環北極海域(北極海および隣接する周辺の亜寒帯海域)の既存研究課題の個別研究成果を発表する国際ワークショップを開催し、共通点や差異を整理しながら各海域における成果の統合的な理解を目指している。
研究の内容
本研究では、環北極海域(北極海および隣接する周辺の亜寒帯海域)における共通点や差異を整理しながら太平洋−北極海−大西洋における環境変化と海洋生態系の応答について統合的に理解することを目的とする。国際共同研究プログラムIMBeR(海洋生物圏統合研究)の地域研究プログラムESSAS (Ecosystem Studies of Sub-Arctic and Arctic Seas:亜寒帯域および極海における海洋生態系研究)を母体にそこに参画している日本、米国、ノルウェーの科学運営委員を中心に研究を推進する。具体的には、2015年から2018年の間に、各国で進行している既存の研究成果を発表する国際ワークショップを3回開催し、環北極海全域の海洋生態系の統合的理解を図る。
社会実装への可能性
- ・将来の北極海水産資源管理
- ・亜寒帯性魚類のハビタットモデルの開発
- ・植物プランクトンのサイズ分布推定
- ・海氷激変とその海洋生態系への影響評価
産業界や自治体等へのアピールポイント
本研究では自然科学者、社会科学者、海洋生物資源に直接または間接的に関係をもつ水産業界のステークホルダー、地域管理組織、沿岸地域社会関係者を一堂に会して会議を行い、気候変動下における北極海洋システムの回復力と適応力を評価することである。
本研究に関連する知的財産
特願2015-129487、印度 PID201708273「漁場予測装置、漁場予測システム、海洋環境データ共有装置および海洋環境データ共有システム」
2018/4/3公開
◎ 本研究に関連するライセンス可能な知財情報
-
漁場予測装置、漁場予測システム、海洋環境データ共有装置および海洋環境データ共有システム特願 2015-129487
-
漁場予測装置、漁場予測システム、海洋環境データ共有装置および海洋環境データ共有システムPID201708273