北海道大学 研究シーズ集

Arctic Research

グリーンランドにおける氷河氷床・海洋相互作用

杉山 慎 教授 Shin Sugiyama
博士(地球環境科学)

温暖化するグリーンランドの沿岸環境

北極域に位置するグリーンランドでは、氷河氷床の質量が近年急速に減少しています。わたしたちは、氷河氷床と海洋が接するグリーンランド沿岸の環境変化に着目して、現地調査や人工衛星データを用いた研究を行っています。

研究の内容

グリーンランドは日本国土の約6倍の面積を持ち、その80%が氷河氷床で覆われています。このグリーンランドの氷が、地球温暖化の影響を受けて急速に減少しています。特に氷床から海洋へ流れ込む氷河で顕著な変化が起きており、温暖化する海洋の影響を示唆しています。また融け水が海に流入して海水準が上昇する他、海洋循環や生態系の変化が予想されますが、その詳細は明らかになっていません。このような背景を受けて、氷河氷床と海洋の相互作用、その結果生じるグリーンランド沿岸環境の変化解明に取り組んでいます。特に北西部のカナック地域に焦点をあて、現地観測や人工衛星データ解析を実施しています。最終的には、環境変化が漁業や交通に与える影響を明らかにして、地元住民に成果をフィードバックすることを目指します。

  • 氷に覆われた北極域の島グリーンランド

  • 氷河上での観測風景

  • 年々後退する氷河の末端部

社会実装への可能性

  • ・人工衛星画像による地理解析
  • ・海洋環境の現地・衛星調査
  • ・自動測量、測定技術
  • ・氷山や海氷が運輸に与える影響

産業界や自治体等へのアピールポイント

本研究では、北極域の氷河や海洋で現地観測を実施しています。そのような環境での野外調査、自動測定技術や機器の開発に、ご協力頂ける企業があればお声がけください。人工衛星データの解析技術開発にも大きな興味を持っています。

研究キーワード

2018/4/3公開