北海道大学 研究シーズ集

Human and Social Sciences

コミュニティ型ワークスペースにおける協同と価値創出

宇田 忠司 准教授 Tadashi Uda
博士(経営学)

コワーキングの展開過程

近年、組織や地域社会において、職種や所属等が必ずしも同一でない個人が交流し状況に応じて協同する働き方、およびその際に共有する仕事場が注目を集めています。本研究は、このような場における協同と価値創出の過程を明らかにしようとしています。

研究の内容

本研究の目的は、コミュニティ型ワークスペースにおける協同とそれにもとづく価値創出の過程を解明することです。コミュニティ型ワークスペースとは、「個人がコミュニケーションを通じて他者と情報や知恵を共有し、状況に応じて協同しながら価値を創出していくための開放的なワークスペース」を意味します。このような場の代表例として「コワーキングスペース(coworking space)」が挙げられ、近年、欧米をはじめ世界中で浸透しつつあります。背景には、組織や地域社会で依然として支配的な「閉鎖的な場における画一性の高いメンバー間の交流・協同」を問い直し、個の自律と連帯の両立を図る動きがあります。本研究により、未だほとんど明らかにされていない当該ワークスペースの設計や運営、組織的・社会的活用に資する知見の提示を期待できます。

  • 働く場に関する概念の理論的位置づけ

  • コワーキングスペースの様子

  • コワーキングスペースの様子

社会実装への可能性

  • ・関連政策の立案・評価
  • ・関連事業の戦略策定・評価
  • ・オープンイノベーションの支援・推進
  • ・産官学民との連携関係構築

産業界や自治体等へのアピールポイント

本研究は、関連する産官学の協同事業(札幌コワーキングサポーターズ:コワーキングに関する「国内初」の支援組織)と適宜連携しながら遂行されています(執筆者自身が運営組織に参画)。このような理論と実践が緊密に結びついた研究体制を維持・発展させていくことで、「現場」に根付いた理論の導出と応用を目指します。

2018/4/3公開