北海道大学 研究シーズ集

Life Sciences

生体成分の代謝と未病

生体成分の代謝を考慮した非感染性病態発症機構の解明:食品の機能性評価系としての応用

生体成分(胆汁酸やミネラルなど)の代謝解析を基盤として、各種疾患の発症機構解明と実験動物を用いた未病モデルの確立に関する研究を行っています。食を介する疾患発症予防の作用点解明を目指しています。

研究の内容

加齢と摂取ネルギー過多により肝臓で合成される胆汁酸の内訳は変動し、その状態での胆汁酸の組成・濃度は概ね特定されます。したがって、特定の胆汁酸を実験動物にごく少量与えることで、この状況での胆汁酸環境を模倣した状態を構築することができます。その結果、脂肪肝や関連病態が生じることを見つけました。また、亜鉛の軽度欠乏が潰瘍性大腸炎の未病モデルとなることを見出しました。これらのことは、食生活の偏り(過剰・不足)により継続的に生ずる軽微な代謝変化が感染性・非感染性疾患の発症に関与すること、食事成分の制御で当該状況を模倣した実験系自体が「未病」のモデルとなり得ることを示しています。現在、各種未病モデルの構築を行うとともに、それらの発症メカニズム解析を実施しています。さらに、これらの系を用いて食品の機能性評価を行なっています。

社会実装への可能性

  • ・食品の機能性評価
  • ・創薬の標的探索

産業界や自治体等へのアピールポイント

食生活の偏りで起こる生体成分の軽微な代謝異常と、その結果生ずる疾患発症との関連を解明する研究を行っています。当該疾患発症・悪化の過程を追う事で食品が作用するポイントが明らかになれば、それ自体が疾患予防のための創薬や機能性食品の標的となり得ます。これらの代謝成分の臨床検査への展開や日常の食生活改善への寄与が期待されます。

関連情報

研究キーワード

2018/4/3公開