・魚の鮮度をシミュレーション 北大研究者らがシステム開発
北海道建設新聞(2021年9月16日3面)
HBC北海道放送(2021年12月5日)
Sitakke(したっけ)(2021年12月6日)
北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点ホームページ
・鮮度保持用液状氷の質と量の同時最適化装置
北海道大学研究シーズ集
北海道大学研究シーズ集
北海道大学研究シーズ集
我々は、産業技術総合研究所と共同で、致死後の食用動物(水産動物や畜産動物)の任意部位における分解成分の濃度の経時変化をシミュレーション法により求め、鮮度と食べ頃を評価するための可視化装置『MIRASAL』を開発した。
魚介類の産地および消費地における卸売市場では、鮮度が取引価格を決定する1つの重要な基準となっており、その評価指標としてK値が提唱されている。しかし、その値は死後の水産動物の任意の部位をサンプリングし、種々の前処理後に成分分析を行い算出するため、流通現場でのリアルタイム評価(把握)は出来ない。当研究室では、妥当なシミュレーション法による課題解決を考え、上記したような手法を用い、魚介類の種類や大きさ、死後の経過時間や保存温度などの各種情報から、鮮度と食べ頃を評価できる装置を開発し、現在その発明内容の権利化や携帯性の向上(スマートフォン等での利用)などを進めている。本装置『MIRASAL』は、牛肉・鶏肉・豚肉といった畜産動物にも適用可能である。
『MIRASAL』により、販売経路に携わる需要者は鮮度情報を容易に入手可能となり、また、水産・畜産関係者も最終消費地における必要鮮度から流通経路、保存温度、保存時間などの推定が可能になる。これは、例えば漁船の燃料の削減などに直結し、さらに、本成果は食の安全性・信頼性の向上や食品ロスの削減にも結び付くと期待される。
・魚の鮮度をシミュレーション 北大研究者らがシステム開発
北海道建設新聞(2021年9月16日3面)