北海道大学 研究シーズ集

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Environment

稲わら等農業未利用残渣のエネルギーサプライチェーン

石井 一英 教授 Kazuei Ishii
博士(工学)

稲わらなどの農業未利用残渣を利用形態に応じた燃料に変換し供給するシステム構築

燃料利用するのが困難であった稲わらなどの農業残渣を、保管・運搬・エネルギー利用に適した形態へ変換する“半炭化技術”の開発を行いました。燃焼時のクリンカ軽減およびPMの排出抑制に寄与します。

研究の内容

・稲わらペレット製造技術(木質と稲わら混合ペレット含む)
・半炭化(トレファクション)による燃料品質の向上と利用用途拡大(発熱量UP、微粉化可能、火力発電所及び木質バイオマス発電所での混焼)
・サプライチェーン設計とコスト最適化

社会実装への可能性

  • 1.公共施設のボイラーのグリーン化(防災拠点として)
  • 2.施設園芸利用による高付加価値作物の栽培、加工販売
  • 3.火力発電所、木質バイオマス発電所製紙工場等への燃料供給システム

産業界や自治体等へのアピールポイント

要素技術の組み合わせと社会実装のための計画支援、システム導入効果(新規事業立ち上げの動機付け)に関するアドバイスから、要素技術の共同研究まで幅広く対応いたします。

関連情報

工学研究院環境創生工学部門・循環計画システム研究室
https://smcs.eng.hokudai.ac.jp/
2024/9/10公開