北海道大学 研究シーズ集

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Manufacturing Technology

ロバストCO2濃度測定器による光合成効率の最適化

コンパクトな赤外分光器を開発しています

新しいアルゴリズムに基づく赤外分光器を開発しています。完成すれば手のひらサイズで、大気中や固体表面の分子を定量することが可能になります。

研究の内容

空気中の二酸化炭素やエチレンなどの小分子の濃度は、植物の生育や果物の成熟に大きな影響を与えます。これらの分子は特徴的な赤外吸収スペクトルを示すため、定量には赤外分光法が有効です。これまでの装置は卓上型でしたが、私たちは新しいアルゴリズムを考案し、それに基づいた分光器を開発しています。

社会実装への可能性

  • 1.ビニールハウスや植物工場においてCO2濃度を正確に測定して制御することにより生産量向上。
  • 2.エチレン濃度をモニターして保管倉庫の管理に使う。悪臭など、様々な気体へも応用可能。
  • 3.塗膜の厚さなどの検査に用いる応用も可能。

産業界や自治体等へのアピールポイント

・赤外分光装置を小型化できる原理を考案しました。
・気体濃度の変化など、目に見えない変化をとらえることができます。

関連情報

工学研究院応用化学部門・固体反応化学研究室
https://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/kotai/
2024/9/20公開