北海道大学 研究シーズ集

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Life Sciences

群飼育下の乳用雌哺育牛から体調不良個体を早期検出するリアルタイムモニタリング技術の開発

生涯生産性を高める哺育・育成からのスマート酪農を目指す

わが国の生乳生産の安定化のためには、哺育牛の損耗低減が必要である。本研究は、哺育牛群の体温、行動、容姿の常時全頭モニタリングによって体調不良個体を早期検出する技術を開発する。

研究の内容

①群飼育哺育牛の健康状態指標の全頭同時リアルタイムモニタリング技術の開発
哺育牛の行動型、体温、容姿を牛房内の哺育牛全頭について同時に常時モニタリングする機器技術および解析技術を開発する

②群飼育哺育牛の中から体調不良個体を早期検出する技術の開発
哺育牛の行動型、体温および容姿の全頭同時モニタリングデータから人工知能によって体調不良個体を検出する技術を開発する

社会実装への可能性

  • 1.群飼育であっても早期の疾病対策に向けた綿密な個体管理と体調不良個体の早期発見を可能とするシステム製品の実用化
  • 2.群飼育での個体管理と疾病対策を課題とする牧場は今後も増加することが想定され、本製品により健康管理の労働力が削減されることから、本製品導入戸数の経年増加が見込まれる

産業界や自治体等へのアピールポイント

健康で強い牛づくりの実践により泌乳牛の供用年数が延長し酪農家のコストが削減されます

関連情報

大学院農学研究院 畜牧体系研究室 https://www.agr.hokudai.ac.jp/r/lab/animal-reproduction-system
2024/9/25公開