北海道大学 研究シーズ集

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Life Sciences

化学的手法による水域生態系の理解

各種化学分析から海域,湖沼,河川の環境を評価します

水域の生物生産性,漁業生産性は光合成生物(基礎生産者)に支えられています。基礎生産過程の理解には栄養塩類など水中の化学成分の分析と、その結果の適切な解釈が必要です。現地調査,化学分析からデータ解析までを一貫して実施します。

研究の内容

一例として【北海道サロマ湖のホタテガイ養殖を支援する環境調査】を紹介します
◆サロマ湖は日本を代表するホタテガイ養殖の場であり、湖内での年間約7千トンの生産に加え、外海へ放流する稚貝の生産場所として、オホーツク海での年間約7万トンの生産を支えています。
◆漁業資源を包括的に管理し、永続的に利用していくため、漁業者がホタテガイ養殖許容量を設定し、サロマ湖の漁場管理を行っています。
◆当研究室はサロマ湖養殖漁業協同組合と協力し、養殖許容量を算定するための環境モニタリングを実施しています。

社会実装への可能性

  • 1.海洋環境モニタリングの立案から実施まで
  • 2.二枚貝養殖における環境収容力の評価
  • 3.ブルーカーボン(海洋生態系による炭素固定能)の評価によるカーボン・オフセットあるいはカーボン・クレジットの獲得

産業界や自治体等へのアピールポイント

水質分析から生態系評価までを一貫して行います

関連情報

YOSHIMURA Takeshi's Laboratory https://hokudai-yoshimura-takeshi.jimdofree.com/
2024/9/30公開