北海道大学 研究シーズ集

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Life Sciences

古くて新しいプロバイオティクス 薬剤耐性菌問題の克服も目指した新たな動物疾病制御法の実践研究

古くて新しいプロバイオティクス

子牛の感染症(下痢症や肺炎など)は成長に悪影響を及ぼし、時には死に至らしめることから生産性を低下させる重要な課題となっています。北海道大学は、「子牛の下痢を予防したりワクチン効果を向上させるプロバイオティクス」の開発に成功しました。

研究の内容

・粉ミルク(代用乳)を原料した発酵代用乳を作製したところ、発酵品質が安定して、雑菌の混入がなく、「高品質で安全なプロバイオティクス」であることがわかりました。
・ロタウイルス感染による子牛下痢症モデルを用いた実験および下痢発生農場の子牛を用いた大規模な実証試験を実施し、発酵代用乳が子牛の下痢症の臨床症状を軽減し、腸炎による死亡を減少させることを証明しました。
・子牛へのプロバイオティクス(酪酸菌)の給与により、ワクチンに対する免疫応答が増強されることも 育成牧場での大規模実証試験で証明しました。

社会実装への可能性

  •  本開発技術を用いた「プロバイオティクスを活用した疾病の予防・治療法」の実用化を目指し、国内の大学や研究所、企業、臨床獣医師、農家さんとのネットワークを駆使して、本法の実践研究を進めています

産業界や自治体等へのアピールポイント

 プロバイオティクスを用いた疾病対策を推進することで、 健康な子牛の育成や畜産業の生産性向上に貢献することが期待されます。また、昨今世界規模で問題となっている薬剤耐性菌問題の解決にも寄与することも考えられます。
 北海道大学は、生産現場や臨床現場の疑問に応え、生産者の願いに資する実践研究を行っていきます。

関連情報

プロバイオティクスで子牛を下痢から守る ~発酵哺乳飼料による子牛の腸炎防御効果を証明~
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/210118_pr.pdf
 
Probiotics keep calves healthy, too!
https://www.global.hokudai.ac.jp/blog/probiotics-keep-calves-healthy-too/
 
プロバイオティクスで子牛のワクチン応答を増強 ~既存のワクチンプログラムへの応用に期待~
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/251031_pr3.pdf
 
発酵代用乳の作成方法
https://youtu.be/tX873jVUtek
2025/11/16公開