北海道大学 研究シーズ集

Life Sciences

紅藻フィコビリタンパク質のヘルスベネフィット

紅藻ダルスに豊富に含有されるフィコエリスリンの
健康機能とそのメカニズムの解明

北海道沿岸に分布する未利用紅藻『ダルス』が赤色のタンパク質「フィコエリスリン(PE)」を豊富に含有し、それが種々の健康機能を発揮する可能性を見出しました。現在、本PEの構造解析とそれに基づく健康機能のメカニズム解明を行っています。

研究の内容

ダルス(Palmaria palmata)は主に北海道に分布する紅藻で、冬期にコンブの養殖ロープに繁茂して生育を妨げるために除去される未利用の海藻です。近年私達は、ダルスが乾燥重量当たり約40%もタンパク質を含有し(大豆と同等)、その主要成分が光合成補助色素である赤色のフィコエリスリン(PE)であることを見出しました。さらに、本PEおよびPEから調製したペプチドがACE阻害・抗酸化・脳機能改善作用などの健康機能を示すことを明らかにしました(Marine Drugs, 14:1-10 (2016), Journal of Food Biochemistry, 41: e12301 (2017))。

社会実装への可能性

  • ・サラダやスープ具材といった各種食品素材。
  • ・高血圧、糖尿病等が気になる方への特保あるいはサプリメントの素材。
  • ・研究用の蛍光タンパク質試薬。

産業界や自治体等へのアピールポイント

・北海道に特有の紅藻ダルスは、資源量が豊富で、収穫時期がコンブ(夏期)と異なり、冬期の漁業者の収入増も期待できます。
・日本では殆ど知られていませんが、海外では古くから食経験があり、北海道地域の新規ブランドと成り得ます。
・作用物質であるダルスPEの一次構造、立体構造および遺伝子構造を既に解明済みです。

関連情報

※本研究は文部科学省函館マリンバイオクラスター事業、公益財団法人北水協会事業および平成25年度科研費基盤研究Bの助成により行いました。
2018/4/3公開